皆さんは「龍安寺の石庭」をご存知ですか? 京都府京都市にある、龍安寺は臨済宗妙心寺派の寺院で 日本庭園の代表格、石庭で有名な場所です。 この庭園は大きな中国の山水を日本人の感覚で写した「枯山水」です。 水を感じさせるために、あえて水を抜き、幅22m・奥行き10mに白砂を敷き詰めました。 大海をイメージし、所々に15個の石を5箇所に置いたものは山を表しています。 この洗練された日本人独特の繊細さを感じる庭園は、 未だに誰がデザインし作ったものか分かっていません。 また、並べられた石には少し秘密があり、 ある一点の場所を除き、どの場所から見ても15個の石はすべてが見えないようになっています。 これは「物事は完成した時点で崩壊が始まる」という思想から、 少し欠けた不完全な状態にしているのではないか、という説もあるようです。 日本には龍安寺以外にも立派な庭園があるところが多く、 そのどれもが観光スポットとして人気を博しています。