皆様は、多くの神社に玉砂利が敷かれているということにお気づきでしょうか。砂利に慣れていない方は、どうして歩きにくくなる砂利を敷いているのかと疑問に思われるかもしれません。しかし、神社に玉砂利が敷かれているのには理由があるのです。
日本では、神聖な場所をより清浄にするためにと綺麗な石をしく習慣があります。代表的なものでは、伊勢神宮の白石などがそれに当たります。そのため、美観に優れた玉砂利を敷き詰めることによって、清浄さを保つ狙いがあるという説があります。
また、清浄さを保つのは神社の外観だけではありません。砂利を踏みしめる事によって、参拝者もこころを清めてより良い状態で祈りを捧げる事ができるのです。
さらに実用的な面で言えば、砂利は泥が跳ねるのを防ぐため、袴の裾が汚れにくくなるという効果もあります。
このような理由から、砂利は神社にも広く利用されています。砂利を敷く場所によっても、その砂利に求められるデザインや機能というものは異なるでしょう。「砂利はあるきにくくて苦手」という方も、一度砂利について見直してみてはいかがでしょうか。