庭に雑草が生えてくることなどが原因で、定期的に手入れをしなくてはいけないなど、庭に関する悩みをなにかお持ちでしょうか?芝の手入れが面倒でも、コンクリートなどにしようとすると費用がかかってしまいます。そのようなときは、庭に砂利を敷くことがおすすめです。
砂利の場合、手順さえ間違わなければ自分で敷くことも可能になります。雑草に関する問題以外にも砂利を敷くことで得られるメリットはいくつもあります。砂利の正しい敷き方を知っておくことできれいな仕上がりにすることができますし、景観だけでなく防犯対策などにも期待できます。今回は砂利を敷く目的や、正しい敷き方をご紹介します。
庭に砂利を敷く目的
・雑草を生えにくくする
砂利を敷いておくことで雑草が生えてくることを防ぐ効果があります。砂利を敷くことで雑草に日光が当たらなくなり、成長を妨げることで雑草が生えにくくなります。しかし、砂利だけでは効果がないときもありますので、砂利の下に防草シートを敷くなど、他の対策と一緒に行うことで、高い効果が期待できます。
・防犯
砂利は踏むと音がなります。この音が防犯対策に効果があると期待されています。最近では防犯対策用の砂利も販売されています。これは普通の砂利よりも踏んだときに出る音が、大きくなるように作られています。このような砂利を庭に敷いておくことで、不審者の侵入にいち早く気が付くことができるかもしれません。
・費用の削減
アスファルトやコンクリートを打つ必要がないため、施工費用が比較的安価になります。
・見栄えの良さ
砂利を庭に敷くことで、雰囲気を変えることも可能です。砂利には色や粒の大きさなどさまざまな種類があるため、自宅に合った雰囲気の庭を造ることも可能です。
砂利を自分で敷くのは難しい?
庭に砂利を敷くという作業は誰にでもできます。正しい手順通りに行いながら、丁寧に作業を進めていけば問題はないでしょう。しかし、自分で庭に砂利を敷く際に行わなければいけない作業は、砂利を敷き詰めることだけではありません。砂利を敷く際は、雑草の除草作業などの準備も必要になります。この準備の段階が重要になるため、砂利以外の必要な道具を揃え、丁寧な作業をすることが求められます。
除草作業を行う場合、全体を綺麗にしておかなければ砂利を敷いたとしても雑草が生えてきてしまうおそれがあります。細かな点を注意しなければ、敷いた後にいくつかの問題が生じてしまうので気をつけなければいけません。しかし、正しい知識と手順さえ間違わなければ自分でも敷くこともできますのでぜひお試しください。
きれいに仕上がる砂利の敷き方
・砂利を敷く場所を計測し、必要な量の砂利を用意
庭に砂利を敷く際は、3~5cmが理想的です。計測した面積に対しての層の厚さを計算し、必要な分の砂利を用意しましょう。
・除草作業
砂利を敷く前には、しっかりと根元から抜くことを意識しながら丁寧に除草しておきましょう。根元を残して雑草を除草いてしまうと、生命力が強い雑草はまた生長してきてしまうおそれがあるので、根元から除草しておきましょう。
・整地・転圧
雑草を抜き終えたら砂利の層が均一になるよう地面を平らに整え、踏み固めていきます。こうすることで地面の密度が高くなり、雨が降った後や水を撒いた後に、人が歩いたとしても砂利が沈むのを防ぐことができます。この作業をしておかなくては砂利が地面に沈んでいき、せっかく整地した地面がでこぼこになってしまいます。
・防草シートを敷く
防草シートを敷くことで雑草が生えてくることを防ぐことが可能になります。防草シートを敷いていないと、風によって運ばれてきた種子などが砂利の間に入り、雑草などが生えてきてしまうおそれがあります。この問題を未然に防ぐためにも防草シートを敷いておきましょう。敷く際は風などで飛んでいかないように、ピンでしっかりと固定しておきましょう。
・砂利を敷く
除草・整地・転圧・除草シート敷く作業が終わった後は、この上に砂利を敷いていきます。砂利を敷くときに気をつけることは、シートがずれて隙間が生まれていないかの確認です。しっかりと除草シートが隙間なく敷かれているのを確認したら、砂利の厚さを3~4cmくらいにし、均等に砂利を敷いていきます。
敷く際には土ならしなどを使うことで均一に敷くことができます。下に敷いてある防草シートが見えないようにすることも意識して丁寧におこないましょう。以上がきれいに砂利を敷く手順になります。どの工程も丁寧に行うことがトラブルを防ぐことにつながるので注意して作業を行うようにしましょう。
目的に合った砂利の選び方
砂利にはさまざまな種類があります。そのため目的に合わせた砂利選びをすることもできます。敷くだけの砂利だからなんでもいいというわけではなく、種類や特徴を知り、目的に合った砂利を選ぶようにしましょう。
雑草対策を行いたい場合はレンガチップがおすすめです。レンガチップとはレンガを砕きチップ状にしたものです。庭に敷いておくことで土の露出を防ぎ、雑草の種を根付きにくくします。根付いた場合でも、日光を遮る効果があるため雑草の成長を妨げることも可能です。またレンガチップは再利用材で熱をためにくい性質もあるため、夏場の熱さを少し和らげることができると言われています。雑草対策や季節による影響を少しでも予防したい場合におすすめです。
防犯対策を目的としてする場合は防犯砂利を使用しましょう。防犯砂利を踏んだ音は、掃除機や電話のベル音と同じくらいだといわれています。砂利を防犯目的で敷く場合は、大きな音の出る防犯砂利を使用しましょう。
犬を飼っているご家庭では、樹皮を砕き加工したバークチップを敷くのがおすすめです。丸みを帯びており、クッション性が高いため、動物がその上を歩いても、足や肉球にかかる負担が軽減されると言われています。そのため、ドッグランなどで使用されていることも多いです。
まとめ
庭に砂利を敷くことは景観としてだけでなく、費用の削減や雑草対策、防犯対策などいくつもの効果があります。しかし、正しい敷き方を理解しておかなければその効果を十分に発揮することは難しくなります。砂利を敷く作業は自分で行うことができるので、正しい知識をつけておきましょう。砂利の種類や特徴も知っておくことで、目的にあった砂利選びもできます。砂利を敷く方法を知っておくことで、自分が想像した庭をつくることができるかもしれません。