お庭の模様替え方法として使われることが多い砂利。砂利はレンガやコンクリート、芝生よりも安く取り入れることができるため、多くの方に人気のガーデニング素材です。
雑草予防にも効果的で、面倒なお庭のお手入れの手間を減らすために砂利を選ぶこともあるでしょう。
砂利を購入するときの思いは「とにかく一番安い砂利をお庭に敷き詰めたい」「できるだけお金をかけたくないけれど、砂利の色や種類は選びたい…」など、人によってそれぞれです。
今回は、安く砂利を敷きたいと思っている方のために、安い砂利の選び方をご紹介します。砂利の種類についての知識を深めたり、お得な買い方のコツを知ったりして、かしこい買い物をしましょう。
少しでも安く!砂利の購入方法
少しでも安い価格で砂利を買おうと思ったとき、どこで購入するのがよいのでしょうか?
砂利の購入場所としては「ホームセンター」と「建材屋」の2ヵ所が挙げられます。インターネットでも購入は可能ですが、重い砂利の送料は高いのであまりお得とはいえません。
ここでは、「ホームセンター」と「建材屋」それぞれのお店の特徴とメリット・デメリットを比較していきます。
【その1】ホームセンターで購入
さまざまな工具やガーデン用品が取りそろえられているホームセンターでは、砂利も販売しています。土嚢袋やビニール製の袋に砂利が入っているのを見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
ホームセンターは誰もがよく行く場所なので気軽に訪れやすいのが特徴です。大型ショッピングモールの中に店を構えていることも多いので、別の買い物のついでに砂利を購入できます。
ホームセンターを利用するメリット、デメリット
【メリット】
・気軽に買い物に行ける
・あらゆる種類の砂利が取りそろえられている
【デメリット】
・重い砂利を自分で持ち帰る必要がある
・袋売りなのでほしい容量分ぴったりの購入が難しい
・建材屋に比べると割高なことが多い
【その2】建材屋で購入
2つ目の購入場所が建材屋です。建材屋は町中に店舗を構えており、石や木、コンクリートなどの製品を中心に販売しています。
自分がほしい分量ちょうど分の砂利を購入することができるのがうれしいポイントです。
また、石材や木材など建材に特化したお店なので店員さんが砂利についてよく知っていることが多く、本当にほしい砂利選びを手伝ってくれるかもしれません。
建材屋を利用するメリット、デメリット
【メリット】
・配送サービスを利用できる
・㎏単位で買うことができ、砂利自体も比較的安い
・お店によってインターネットや電話で注文することも可能
【デメリット】
・普段建材屋に入り慣れていないので敷居が高く感じる
・扱っている砂利の種類が少ない
お庭の砂利敷きを安くおこなうには…?
砂利敷きをお得におこなうには、購入場所選びのほかにもコツがあります。
大切なのは、「必要な砂利の量を知り、砂利の種類や色による違いを確認しておくこと」です。
3つのポイントにわけて詳しくご紹介します。
お庭の大きさを計測する
まず、お庭の広さを計ります。メジャーを持ち出してきて、砂利を敷きたい場所の縦と横の長さを計りましょう。
「縦 × 横 = 面積」の計算方法で、大まかでもいいので面積を見積もります。
砂利の厚さにもよりますが、1㎡あたり80㎏ほどの砂利を使用するのが一般的なようです。
「だいたいこれくらいの量だろう」と思って必要な砂利の重さを計算せずに購入すると、無駄な出費に繋がります。また、砂利が余ってしまった場合、余った砂利がとても邪魔です。
砂利の厚みを考える
砂利を何㎝の厚さに敷くのかという点も重要です。
じつは砂利の厚さはその土地を使う目的と砂利の粒の大きさによって変わります。
通路やお庭など歩く場所にするケースでは、3~5㎝の厚さで十分でしょう。駐車場に砂利を敷く場合は、10㎝前後の厚さが必要とされます。防草目的で砂利を敷く場合にも十分な暑さが必要です。砂利の厚さが十分でないと、すぐに雑草が生えてきてしまいます。
砂利の粒が大きいほど隙間ができないように厚めに敷きます。たとえばお庭や通路では3~5㎝とされますが、小さめの砂利なら3㎝、500円玉より大きいサイズの砂利ならば4~5㎝が理想です。
敷きたい砂利の種類の価格を調べる
お家の雰囲気やお庭の見た目に合わせて砂利の色や大きさを決めることもあるかと思います。「これがいいな」と思う種類の砂利に目星を付けたら、その砂利の価格を調べてみましょう。
砂利の種類によっては、お庭の面積と厚みから計算していた値段よりも安く済んだり高くなってしまったりすることが考えられます。
砂利の種類と特徴
ここではよく見られる7種類の砂利をご紹介します。それぞれの特徴を解説しますので、砂利選びに役立ててみてください。
白玉砂利
真っ白さが人気な、丸い石です。和風庭園にも洋風のお庭にも合うので幅広い場所で使われています。水に濡れるとツヤ感が増します。
ピンク玉砂利
キレイなピンク色の丸みを帯びた砂利です。特徴はなんといってもその色あいで、やさしいながらもお庭を上品に目立たせることができます。天然芝・人工芝がある洋風なお庭にもぴったりです。
赤玉砂利
ピンク玉砂利よりもさらに濃く鮮やかな色をしています。石の見た目は商品によって違い、ツヤがあるタイプもあれば、石っぽさが残るタイプもあります。
五色砂利
いくつかの色の石が混ぜ合わされているタイプの砂利です。乾燥した状態だと色の違いははっきりとしませんが、雨が降ったときなど水に濡れると色濃くなり印象が変わります。
伊勢砂利
赤茶の砂利です。伊勢砂利は1㎝にも満たないくらいの細かい状態で販売されることもあれば、数㎝の大きさの石で構成されることもあります。日本庭園でよく使われます。
大磯砂利
名前のとおり磯のような、緑に近い青みを帯びた砂利です。金魚の水槽の底に敷くための砂利として使われることが多いです。比較的安いので取り入れやすい種類です。
那智黒石砂利
神社やお寺にも使われることが多い、真っ黒な石です。水に濡れるとさらにツヤ感を増します。比較的高価なものですが、高級さを演出したい和風のお庭にぴったりの砂利です。
庭で砂利敷きをする前に知っておきたいこと
砂利を実際に買っていざ敷くぞ!となったときに知っておきたいポイントがあります。
せっかくお金を出して砂利を敷くのに失敗してしまってはもったいないです。砂利を長期間美しく保つための2つのノウハウをチェックしましょう。
砂利を敷く前に防草シートを
砂利を敷く前に防草シートを敷くことで、雑草の育成を抑えることができます。
砂利はそれ自体だけでも地面から草が生えるのを抑えられますが、石と石の隙間から日光が入ってしまうので雑草は生えてきてしまいます。
しかし防草シートのうえから砂利を敷くことで、砂利と防草シートのダブル効果で何年も雑草が生えなくなり、キレイなお庭を保つことができます。
砂利敷きが難しいと思ったら業者に相談を
砂利は結構重いもので、引きずって運ぶだけでもかなりの労力が必要とされます。体力に自信がない方や、敷き方がわかっておらず不安な方は、一度業者に相談してみることをおすすめします。
業者に依頼するとお金がかかってしまいますが、あらかじめ自分で砂利を安く購入しておけば、砂利の購入から業者に任せるよりもお得に済みます。
敷き方をきちんと理解していないまま自分で砂利を敷いてしまうよりも、砂利敷きのプロに任せる方がかえってお得になる可能性もあります。必要な砂利の厚さを知っているので、無駄に砂利を使うことがなくて済むためです。
すぐに砂利に変えたい!というときも依頼したらすぐに対応してくれるような業者もあります。状況に応じて業者を利用してみるとよいでしょう。
まとめ
砂利を購入するときは、ホームセンターと建材屋という2つの選択肢があります。ホームセンターは買いやすく、建材屋はkg単位で細かく買えるうえに安い場合が多いです。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分がよいと思ったお店を選びましょう。
お得に砂利を敷くには、お庭の面積を見積もることも欠かせません。メジャーを使って面積を計算し、砂利の厚さもあらかた決めておきます。
砂利の種類はじつにさまざまで、特徴や石一つ一つの重さなども全く違います。費用だけでなくデザイン性や色あいなどについてもじっくりと比較して、いいお庭づくりをしましょう。
砂利を安く購入できたものの自力で敷くのが難しいと感じたら砂利のプロに相談することも考えてみましょう。業者なら雑草予防のための対策もあわせてお任せできます。