真夏の猛烈な暑さから解放されたら、涼しい秋がやってきます。秋は、外に出やすくなるため、お庭の手入れに最適な時期です。
もしお庭の印象を変えたいなと思っているのなら、おしゃれな色の砂利を敷いてみませんか?今、市場で販売されている砂利の色は、本当にさまざまです。ぜひお好みの色を選んで、お庭をイメージアップさせてみてはいかがでしょうか。今回は、砂利の色にはどんなものがあるのかに注目し、さまざまな砂利をご紹介していきます。
砂利を敷いてお庭のイメージを一新!
お庭のイメージを変えたいと思っている方はいませんか?それならおしゃれな砂利を敷いてみることをおすすめします。お庭を垢ぬけた印象にしてくれること、請け合いです。
砂利を敷くメリット
砂利を敷く最大のメリットは、お庭のイメージを全く違ったものに変化させることができること。例えば砂利の色が白から黒に変われば、一気にクラシックな高級感のあるイメージになります。砂利によって、お庭の雰囲気がガラッと変わるのです。
砂利を敷くことは、それだけでお庭の管理にもなります。砂利を敷くとき、同時に草を抜いて防草シートを敷いて、その上に砂利を敷きましょう。防草シートと砂利の2つの効果で日光が地面まで当たらなくなり、雑草が生えにくいお庭になります。砂利を敷くことが、雑草対策にもなるのです。
砂利の中には「防犯ロック」と言われるような、その上を歩くと大きな音がするような砂利もあります。上を歩くと普通の砂利よりも大きな音が鳴るので、泥棒などの不審者の侵入を防ぐ効果があります。そのような砂利を敷いておけば防犯対策にもなり、一石二鳥です。このように砂利を敷くことは、ただお庭のイメージアップになるだけでなく、実用的な利点もあるのです。
よく使用される砂利の種類、砕石か玉砂利
砕石とは、岩石を砕いた状態の石のことです。角を丸くする加工をしていない、自然のままの状態の砂利を指します。砕石は、山を開拓した際に作られるものと、コンクリートやアスファルトをリサイクルした際に人工的に作られるものの、2種類があります。
砕石は、ご家庭ではレンガ敷きや花壇などの基礎作りに使われることが多いです。砂利と違って角がとがっているので、砕石同士がしっかりと組み合わさり、基礎作りに最適なのです。また色彩が美しいものは、「化粧砂利」といってお庭の装飾用に使われることもあります。
一方、砂利というのは、海や川の周辺で採れた小さい石や、角を丸くする加工を施した砕石のことです。丸いものやとがったもの、どちらも使われています。建築用の材料としてコンクリートと混ぜて使われたり、「化粧砂利」としてガーデニングなどに使われます。
中でも丸いものを玉砂利、または玉石と言います。もともと自然に丸い形をしているものもありますが、人工的に角を丸くしたものもあります。
用途によってサイズを使い分けよう
砂利のサイズは主に大、中、小の3種類です。一番大きいサイズは、4センチメートル以上ある砂利です。建築用の基礎材として使われたり、大きい植物の上に乗せて使われます。
植物の上に砂利を乗せるのは、保湿や保温のためであるほか、また土が飛び散ったり雑草が生えてこないようにするという目的があります。これは「マルチング」という園芸の技法です。砂利は植物のマルチングとして、使われることも多いです。
中位のサイズは2~4センチメートルで、駐車場などでよく見かける砂利です。ガーデニング用として、植物のマルチングなどにも使われます。一番小さいサイズは2センチメートル以下の砂利で、ご家庭でのガーデニングや日本庭園など、人が歩くところによく使われます。
砂利のサイズによっても用途が変わってきますので、何に砂利を使うのか目的がはっきりとしていれば、おのずとサイズが決まってきます。
不動の人気!白砂利は、高級感や清潔感が
白砂利は高級感や清潔感があるため、人気が高い砂利です。また白は、どのようなお庭にも合わせやすいというメリットがあります。白砂利の特徴について、ご紹介していきます。
白砂利の種類について
ガーデニングなどでよく使われるのは、白玉砂利です。日本庭園などで多く用いられますが、洋風のお庭に用いることもできます。洋風の庭園では、モダンな雰囲気で垢ぬけた印象になります。
白砂利のサイズについて
白玉砂利の中では、1.5センチメートルほどの一番小さいサイズがよく用いられます。小さいサイズならば、人が上を歩くことができます。そのため、ガーデニングなどの化粧砂利として、丸みがある砂利が好まれています。
4センチメートル以上あるような大きいサイズの玉砂利は、人が上を歩くことはできませんが、どっしりとした趣があります。お庭の景観を、落ち着いた雰囲気にしてくれます。ガーデニングや植物の装飾用に、多く使われます。
白砂利の形について
白砂利でガーデニングに多く見られるのは、角が丸い小さな白玉砂利です。天然のまま丸い形をしているものもあれば、人工的に加工を施して、丸くした砂利もあります。大理石を砕いて作った白い砕石は、大きくてごつごつしていますが、きらきらとした光沢が美しい砕石です。お庭に高級感をもたらします。
白玉砂利でも砕石でも、白は清潔感や高級感を演出するのにぴったりです。和風、洋風問わず使うことができるので、ご家庭や店舗などで、幅広い使い道があります。
ピンク系は優しいイメージに
桜の花びらのような、淡いピンク色の砂利は、私達日本人にとっても馴染みやすい色です。年中を通して、桜のような優しい色調にお庭が彩られたら、素敵だと思いませんか。こちらでは、そんな可愛らしいピンクの砂利について、ご紹介していきます。
玉砂利か砕石かで雰囲気も変わる
小さいピンクの玉砂利は、ガーデニングのみならず、ガラスのグラスなど、透明の容器の中にいれて、お部屋のインテリアとして使っても可愛らしいものです。小さな植物の鉢植えなどに、明るいピンクの玉砂利を乗せて置けば、お部屋の印象がぐっと明るくなります。
玉砂利は一口にピンクと言っても、淡い色から濃い色までさまざまな色合いがあるので、お好みに合わせて選んでみてください。淡いピンクは柔らかな印象、鮮やかなピンクはどこかトロピカルな雰囲気になります。
ピンクの砕石は淡い色調が多く、植物のマルチングやお庭のエクステリアに用いられます。砕石の場合、玉砂利に比べ大きいので、白や青といったピンク以外の淡い色と混じったように見える印象があります。そのためどちらかというとピンク一色というイメージにはならず、より自然な雰囲気をかもし出します。大ぶりな植物の鉢植えのマルチングや、エクステリアには実用と装飾を兼ねて用いられることが多いです。
ピンクチップは価格も安くて人気
ピンクチップとは、ピンク砕石、桜色砕石とも呼ばれ、薄いピンクの砕石のことを言います。まるで桜のような淡くて優しい色調をしています。ごつごつしている砕石中でも、ピンクチップは特に優しい印象をかもし出します。価格も比較的安いので、最近人気が高い砂利です。大ぶりな植物のマルチングやエクステリアとして、よく用いられます。
ピンク系の砂利の形について
ピンク系の砂利は、小さい玉砂利ならガーデニングに、ごつごつした砕石なら植物のマルチングに使われることが多いです。玉砂利はより可愛らしい雰囲気に、砕石はよりナチュラルな雰囲気をかもし出します。玉砂利は和風、洋風どちらでも使われます。砕石はどちらかというと、洋風の建物の方が合うようです。
クラシックな高級感が欲しいなら黒を
黒は、ほかの砂利と全く違ったイメージをもたらします。クラシックな高級感を演出したいなら、断然黒をおすすめします。黒い砂利は、日本家屋などに多くもちいられています。
和風な雰囲気にぴったりな黒
黒は何と言っても和風の雰囲気にぴったりです。黒玉砂利の中でも最高級の那智黒玉砂利は日本庭園のみならず、アジアンな雰囲気のお庭にもしっくりきます。黒でもやや藍色を帯びた玉砂利が、「藍墨玉砂利」です。グレーと藍の間のような微妙な色彩が、自然な雰囲気をかもし出します。
濡れたときの色合いの変化も楽しもう
黒玉砂利は普段はうっすらグレーがかった黒なのですが、雨に濡れるとさらに黒がはっきりとして際立ちます。「漆黒」という言葉がぴったりのイメージになります。雨が降ったときのお庭の表情も楽しめるのは、黒玉砂利ならではです。
黒い砂利の形について
黒い玉砂利は角がなく、丸くて光沢もあり美しいため、ガーデニングに最適です。その一方、黒い砕石はごつごつしていて見た目も良くないので、どちらかというとガーデニングや植物のマルチングなどには不向きです。
しかし黒い砕石は費用が安いので、駐車場やご家庭のお庭などによく使われます。歩くとジャリジャリと音がするため、防犯対策としても効果的です。砂利を敷いておけば、日光が地面にあたりにくくなり雑草の成長を妨げるため、駐車場の雑草対策にもなります。砂利は、その形によって用途も変わってきます。用途によってゴロゴロした形の砂利でも、使い道は十分あるのです。
まとめ
主な砂利の色をご紹介してきましたが、今回ご紹介した砂利の色は、数ある砂利の中のほんの一部です。まだまだ砂利には、さまざまな色調を持つものがあります。砂利の色によって、お庭やお部屋にもたらす印象はガラっと変わるものです。ぜひ砂利の色の持つ魅力を知って、お庭やお部屋作りに活かしてみてください。