砂利をきれいに敷いている素敵な庭を見かけると、つい見入ってしまいますよね。小さくコロンとした石がたくさん敷かれている外観は、可愛らしくて目を引きます。
「自宅の庭でも、漠然と砂利を敷いてみたいと思っているけれど…砂利がどこでどんなふうに使われているのかわからない」「どんな種類があるのかなど、詳しい知識は持っていない」そんな方は、砂利についての基礎的なところから知っていきましょう!
当コラムには、砂利の用途や砂利を利用することで得られる効果、そして砂利を敷く際は誰にお願いすればよいのかなど、砂利を取り入れるうえで抑えておきたい内容が盛り込まれています。
ぜひ最後まで目を通してみてください。
砂利の用途が知りたい
よく庭で見かけることの多い砂利。しかし、砂利はそれ以外の場所でも広く利用されています。詳しい砂利の用途について、以下で詳しくご紹介していきます。
建築材料
砂利の用途としては代表的なもののひとつです。コンクリートを生成するための材料として、また舗装の路盤や建築の基礎となる土間コンクリートのならし材としてなど、建築を行ううえで欠かせないものとなっています。
ガーデニング
家の庭や通路に敷かれている砂利です。みなさんが一番よく目にするものではないでしょうか。他にも、プランターの植木の土の下に敷くことで防草効果を利用したものもあります。また、これとは反対に土の上に敷くことで、風により土が飛ばされないようにする場合もあります。
造園
造園のアクセントとして利用されることもあります。枯山水などの和風造園などがそのひとつ。旅館や飲食店などの商業施設で見かけることが多いものです。
お墓
お墓周りや、墓地の通路などに敷かれることがよくあります。お墓は通常、お参りをしに来た人がきれいにメンテナンスを行うものです。しかし、大抵の人が正月や盆など年に数回しか訪れない場所なので、砂利を敷いて雑草を生えにくくしたり、水はけをよくするといった効果を狙っています。
駐車場
駐車場でも砂利が敷いてあることがあります。駐車場に砂利を敷くメリットとしては、アスファルトやコンクリートなどの駐車場にするより初期費用が安くなるからという理由が大きいです。土の駐車場などと比べると、砂利は水はけがよいので駐車しやすくなっています。
水槽、水族館
水族館や自宅で飼育している水生生物の水槽は、見た目をよくするためや水草を固定させるために砂利を敷いたりします。
防犯アイテムとしても効果的な砂利
前述したような用途で砂利が利用される理由のひとつに、防犯対策が挙げられます。砂利は、石の大きさや種類にもよりますが、踏んだときに「ザクザク」と音が鳴りますよね。そのため空き巣や不審者の侵入を防ぐ効果を期待できます。
特に夜などの静かな時間帯は音が響くので、家の中にいても外の変化に気づくことができます。最近では、通常の砂利に比べてよく音が鳴ることを売りにした防犯砂利も多く市販されています。
砂利の用途に合わせて色は変えるのもアリ
砂利はさまざまな用途で利用でき、またその用途によって色を選ぶこともできるため、デザイン面でもぜひ注目してほしいところです。砂利の種類について、この章で詳しく解説していきます。
定番なのは「白玉砂利」
砂利の中でも人気が高く、最も取り入れやすいのが白玉砂利。白く美しい外観は、高級感や明るい印象を与えます。和風・洋風問わず、どのような場面でも合わせやすいのがメリット。
色がついている砂利
色つきの砂利にはさまざまな種類があります。ご自身の好みに合わせて選ぶ楽しみもあるので、ぜひおすすめしたい砂利です。ここでは人気の高い一部の砂利をご紹介します。
・赤玉砂利
赤色の岩石を砕いて生成されており、大理石や御影石を原料とした高級な砂利もあります。色はピンクに近い薄い赤から濃い赤までそろっているため、選ぶ楽しさも加わります。
・ピンク玉砂利
自然なピンク色をした砂利です。角がなく丸みのある形で、やわらかな印象を与えます。庭に取り入れることで、穏やかな雰囲気の庭に仕上がるでしょう。
・青砕石砂利
石を砕いたあとの加工を施していない石でできた砂利なので、全体的にごつごつとしているのが特徴です。薄く青みが買った色合いで、ロックガーデンなどに向いています。
・那智黒砂利
黒く表面がピカピカしていて、高級感あふれる砂利です。日本庭園のような落ち着いた雰囲気とマッチします。お墓周りなどでもよく見かける砂利です。
・エメラルド砂利
淡い青や緑に近い色で、中には白っぽいものもあります。爽やかさと透明感が同居しているのが特徴です。緑色の植物に合わせてインテリアを楽しむのがおすすめ。
複数の色が混ざっている砂利
砂利は一色だけでなく、数種類の色が合わさってできたものもあります。庭に少し取り入れるだけでもアクセントになるのでおすすめです。
・五色砂利
白・茜・若菜・柚子・納戸という5つの色合いが組み合わさってできた砂利です。白のような薄い色から赤茶色のような濃いもの、明るい金色までさまざまな表情を楽しめるので、庭に彩りを添えることができます。
・金華砂利
茶系とグレー系の石が組み合わさってできた砂利で、どこか優しい印象を与えてくれます。和・洋問わず、どんな庭にも合わせやすいのでアジアンな雰囲気にもよくマッチします。
・大磯砂利
グレーや緑の石が組み合わさってできています。小さな石なので水槽の底でも大活躍している砂利です。一見地味にも見えますが、こちらも和・洋問わずどんな庭にも合わせやすいのが特徴です。
砂利を敷きたいと思ったら誰に任せる…?
続いては、実際に砂利を敷く際は一体どうすればよいのか?そんな疑問にお応えします。用途によってその方法が異なってくるので、しっかりチェックしておきましょう。
自宅や駐車場に敷く場合
自宅や駐車場に敷く場合は、まず第一に「自分で敷く」という方法があります。自分で敷くメリットは、何といっても費用が抑えられるということ。しかし、一見簡単そうに見える砂利敷きも、敷きたい場所の面積を測ったり、砂利の厚みを測ってどれだけの量の砂利が必要となるかなど、もろもろ計算する必要があります。
また、砂利を土の上に敷いただけだと、雑草を予防する効果は薄いです。防草シートを下に敷くなど、他にも材料が必要となってきます。こういった手間がかからないようにするには、「業者に依頼する」のがおすすめです。業者なら、すべての工程をおまかせできます。また、これまでに砂利敷きの経験がない人がするよりも美しく仕上がるでしょう。
お墓に敷く場合
お墓の場合、建てたと同時に砂利敷きなども石材店に依頼することがほとんどです。しかし、もとからあるお墓の周囲が年月の経過で汚れてしまったり、抜いても雑草が生えてくるなどの理由から、防草効果を高めるために砂利を取り入れることがあります。その場合は、自分で敷くかお墓専門のリフォーム会社や造園会社に依頼して砂利敷きを行います。
お墓は大切なご先祖様が眠る場所なので、慎重に扱いたいもの。丁寧に砂利を敷くためには、やはりプロに依頼するのが賢明です。
まとめ
砂利の用途をはじめ、得られる効果や種類について述べてきましたが、いかがでしたか?庭だけでなく、コンクリートの原料であったりお墓や水槽など、さまざまなところで砂利は活躍しています。また、色も種類も豊富にあるので、庭や自宅などのインテリアに取り入れてみると一気に印象が変わるでしょう。さっそく敷きたいと思ったら、よく検討してご自身にあった方法で砂利敷きを行いましょう!