お庭に駐車場にと、砂利を敷こうとお考えの方もいらっしゃるでしょう。砂利はホームセンターや通販などでも簡単に購入でき、施工も基本的には地面に撒くだけですので比較的容易です。しかし、人によっては「わざわざ購入しなくても、川原などから拾ってくればいいのではないか」そのようにお考えかも知れません。確かに道を歩いていれば大量の砂利を見かける事もありますが、それらは勝手に拾っても良いのでしょうか。
結論から言いますと、勝手に拾ってはいけません。砂利も立派な資源です。そのため以前は大量に採取される事もあったため、今では採取が法律によって制限されています。その法律とは「砂利採取法」です。砂利採取法の第一条には「この法律は、砂利採取業について、その事業を行なう者の登録、砂利の採取計画の認可その他の規制を行なうこと等により、砂利の採取に伴う災害を防止し、あわせて砂利採取業の健全な発達に資することを目的とする。」と記載されています。砂利を採取する場合、まずは都道府県知事に申請を出す事になります。また、採取するためには「砂利採取業務主任者」の資格が必要になります。つまり、一般の方が勝手に砂利を採取する事はできないのです。
仮に採取できたとしても、何の処理も施されていない砂利には植物の種や虫、雑菌などが大量に付着している場合があります。また、その重量から自力で運び出すのは困難です。砂利は素直に、ホームセンターなどで購入するようにしましょう。「砂利を選べない」「施工が面倒」と言う方は、砂利業者の力を借りるようにしてください。