芝や砂利、レンガなど、お庭のエクステリアは豊富にあります。砂利とひと言に言い表しても、とても幅広い種類があります。そのため、いざ砂利をしこうとしたときに、どれを選べばよいのか迷ってしまう方も多いです。
今回はお庭に敷くことができる砂利をご紹介します。また、砂利を敷くと発生するメリット・デメリットを知って、砂利を敷く前に把握して置くことで失敗を防ぐことができます。
正しい敷き方を知って、素敵なお庭を長持ちさせましょう。
庭に敷ける砂利はこんなにある!
砂利は大まかに分けると3種類に分類することができます。それぞれどのようなものがあるのか見ていきましょう。
●お庭をオシャレに演出する「化粧砂利」
・玉砂利
玉砂利とは自然の雨風にさらされたり、機材で角を取ったことによって丸い形になっている砂利のことです。表面がすべすべしていて、さわり心地がよいのが特徴です。サイズは大きいものから小さいものまであります。基本的に単色で、白玉砂利、黒玉砂利、赤玉砂利などがあります。
・五色砂利
五色砂利は金魚のハチにも使用されることの多い和風にあう砂利です。その名の通り5色の砂利が混じり、華やかな印象を与えます。5種類の砂利が混ざっているため、混ぜる配分によって大きく印象が変化します。こだわりがある場合は、実物を見てから購入を決めた方がよいでしょう。
・金華砂利
金華砂利は全体的に黄土色や茶色、灰色といった落ち着いた色合いで統一された小粒の砂利です。洋風、和風など様々な場面に敷けるうえ、洗い出しにも利用されることの多い砂利です。
●砂利以外のオススメ敷材
・バークチップ
バークチップとは、松の樹皮などをまとめて砕いたものです。優しい茶色なので、やわらかい印象を与えます。材質自体も石より硬度が低くやわらかいので、小さいお子さんの怪我防止や動物を飼っているご家庭でも安心して導入できます。
・レンガチップ
レンガチップは不要なレンガを細かく砕いて作った砂利の一種です。石と異なり、加工が容易で、色も少し淡い茶色が多いようです。敷くと熱を貯めにくくなるので、砂利に比べて地面の温度を下げることができます。
●実用性・コスト削減なら砕石なども
見た目を気にしないのであれば、砕石がオススメです。砂利の中でも非常に安価で、安く広範囲に砂利を敷きたい場合に使用されます。
主に駐車場の土塵が舞うのを防止するために敷かれます。大きさはバラバラで砂も混ざっているため、エクステリアやガーデニングには向きません。
砂利を敷くことでおきるメリット・デメリット
砂利はエクステリアの中でも安価に行えます。そのため、取り入れてみたいという方も多いのではないでしょうか?
実際に施工を行う前に、メリットとデメリットを知っておきましょう。
●メリット
・少ない費用で雰囲気ががらりと変えられる
・雑草対策になる
・踏んだ時に音が鳴るので、不審者が近づいてきたときに気づきやすい
・施工に特別な技術・道具がなくてよい
一番は費用が安価であることが挙げられます。お庭をリフォームしたいとき、ちょっとした小スペースであれば自力でも行えます。また、地面に日光が届かなくなるので、雑草が生えにくくなるのもよい点でしょう。
砂利は踏みつけた時に石どうしが擦れて音が鳴ります。そのため、天然の防犯対策にもなります。もっと音を大きくしたい場合は、ガラスでできた防犯砂利を敷いてみるのもよいかもしれません。
●デメリット
・メンテナンスの頻度が高い
・複数の砂利を使用した時に混ざる
・土に混ざってしまうと大変
・車などが通った時に石が跳ねる
とくに明るい色合いの砂利を敷いた場合、土などで汚れてしまうので、定期的に水洗いをする必要があります。砂利は土に埋もれたり、風に飛ばされて量が減っていきますので、その都度補充する必要があります。土に埋まって混ざってしまうと、あとで家庭菜園を行う時に土の入れ替えが発生するかもしれません。
また、車がよく通る場所に小さめの砂利を敷くと、跳ねて車を傷つけるほか、タイヤの隙間に入り込んだり、轍(わだち)ができやすくなります。
正しい砂利の敷き方で、デザイン性とお手入れ簡単を両立
砂利を敷く場合は、できれば防草シートも合わせて施工するようにしましょう。砂利は外に敷くと土に埋もれていってしまいますが、防草シートがそれを予防します。また、土汚れ低減や、雑草がより生えにくくなります。そのため、砂利と組み合わせることで互いの欠点を補うことができるのです。
① 施工場所の雑草や大きな石などの障害物を取り除く
② 転圧機やスコップなどで、しっかり土壌を固め、平らにする
③ 防草シートを隙間や浮きを作らず敷く
④ 防草シートをピンで固定する
⑤ 砂利を敷く
以上のような手順で行います。この中でも特に②が重要で、いかに地面を固めたかによって仕上がりに差が出てきます。
土壌の固め方があまいと雨風によって簡単に地形が変化し、施工直後はよくとも数か月後にぼこぼこした見た目になってしまう場合があります。そのうえ、防草シートや砂利と地面の間に隙間ができてしまい、雑草の種の侵入や日光を防げなくなってしまいます。
また、防草シートは厚手のものを選ぶとより雑草が生えにくくなります。敷く際はシートの切れ目を10センチ程度重ねるか、防水タイプのテープでつなぎ合わせましょう。
まとめ
砂利を敷くと簡単に外構のデザインを変えることができます。種類も材質も豊富にあるため、いちど手に取って肌触りや色あいを確認してみましょう。
砂利の楽しみ方は晴れの時だけではありません。雨に濡れた後に色合いが変化するものもあります。そのため、濡れた後の色合いも考えて敷き砂利を選ぶようにしてもいいでしょう。
砂利を敷く際は、メリットやデメリットをしっかりと把握しておき、正しい敷き方を行うことできれいな状態を長持ちさせることができます。
好みに合わせて砂利を選び、すてきなお庭を作っていきましょう。