みなさんのご家庭にお庭はありますか?大きなお庭ではなくても、小さいお庭がある家は多いでしょう。お庭の中でも、家などの建物や塀で囲まれている小さなお庭を何というかご存知でしょうか。
そのような小さなお庭を坪庭といいます。坪庭はあるけど、植物が何も生えてなく殺風景という方や、坪庭に砂利を敷いていつもとは違った雰囲気にしたいと考えている方は、坪庭の作り方を学んでいきましょう。
坪庭を、洋風や和風、モダンなどさまざまな雰囲気にご自身で失敗なく作り上げていくことができるよう丁寧にお伝えしていきます。坪庭を作りたいと考えている場合に参考にしてください。
目次
坪庭にはこんな魅力が!意外と知られていないメリット
意外と名前の知られていない坪庭。坪庭は、簡単に言ってしまうと小さい中庭です。ですが、小さいからなんの役にも立たないと感じる方もいらっしゃいますよね。しかし、坪庭は魅力がたくさんありますよ。
建物付近だとお部屋が明るくなる
住宅がひしめき合っているような場所では、十分に太陽の光を取り入れることが難しい環境の家もありますよね。そんなとき、坪庭があると日光を家に取り入れることができます。
坪庭のある家は、坪庭を囲むように建物が建っています。そのため、坪庭に面したところは窓が設置できます。窓が増えることで、たくさんの部屋に日光を届けることができます。
敷地面積が少なくても楽しめる
家の敷地面積が小さくても、坪庭があることで部屋を広く見せることができます。敷地面積が少ないから、坪庭を作ってしまうと部屋が狭くなると思う方もいらっしゃいますよね。
安心してください。坪庭を作ることで、部屋の数は少なくなってしまうかもしれませんが、部屋と坪庭がつながっているように見えることで、小さな部屋でも広く感じます。坪庭によって、小さな部屋が開放的に見えるのはいいことですよね。
視界を遮れるのでプライベートを守れる
坪庭を作ると道路と家に距離ができ、人目を気にせず生活することもできます。坪庭を作るときには、ロの字型やコの字型に家を建てることが多いです。ロの字型にすると坪庭が真ん中にできるので日光を十分うけることができ、また外からの視線を気にせず生活ができます。
コの字型でも、坪庭によって外からの視線を気にすることがない庭ができるので、家の中で服装を気にしなくていいので助かりますね。
心にゆとりを持たせられる
坪庭のある家は、さらに生活が快適になるような部屋の配置にすることができます。たとえば、小さなお子さんのいるご家庭は、お子さんが部屋で何をしているかを見ることができる位置に子ども部屋を作ることで、家事を行いながら子どもを見守ることができて便利です。
また、坪庭を子どもたちが小さい頃は、小さな遊び場として利用することで、車の交通量の多い道路に出て遊ぶ必要がなくなります。子どもが安全に遊ぶことができる坪庭があると安心して見守ることができますよね。
坪庭を作りたい!失敗せずに作業できる5ステップ
「私の家にも坪庭を作りたい!」と感じてくださった方が、坪庭を作るときに失敗せずに作業することができるよう5つのステップに沿ってお伝えします。
<1>どんなお庭にしたいか場所と方法性を決める
まずは、どんな坪庭にしたいかコンセプトを決めましょう。和風、洋風とコンセプトによって植える植物やレイアウトも変わってきます。
コンセプトが決まったら、坪庭をどこに作るか場所を決めていきます。お風呂場から坪庭の景色を楽しみたいのか、中庭に作りたいのかを考えましょう。
<2>排水・照明の配置を決める
坪庭は、建物に囲まれたところに作ります。そのため、水が溜まりやすくなります。水たまりが残ったままでは、せっかくきれいに作った坪庭も見栄えが悪くなってしまいます。水はけがよくなるように、植物を植える土を水はけの早い性質がある土にしましょう。
また、坪庭を夜も楽しみたいという方は、照明を設置します。照明は、建物の壁にスポットライトを取り付け坪庭に光がさすように設置するのがおすすめです。
<3>構図を設計してみる
坪庭はどこに作ってもきれいに見えるというわけではありません。坪庭を見たいと思っている場所からどのように見えるのか、どんな植物を取り入れると坪庭にまとまりが出てくるのかを考えてレイアウトを設計していきましょう。
<4>材料を用意する
みなさんの作りたい坪庭のイメージに合った材料を用意していきましょう。自分のイメージに合う材料が何かわからないという方に和風と洋風で材料の参考をお伝えしますね。
和風の場合は、植物と一緒に石や竹を使用していくと、ぐっと和風らしくなります。石を置き、より和風間を強くしたいけど、石の大きさをどのくらいの大きさにするといいか迷う方は、砂利を敷くことで簡単に和風らしい坪庭を作ることができます。
洋風の場合によく用いられるのは、タイルや木材、花や草です。洋風といっても、カジュアルなデザインや南国リゾート感など種類がたくさんあるので、イメージに合わせて、芝生やアンティークレンガ、ヤシの木を取り入れてみましょう。
<5>実際に作成に着手する
さあ、実際に坪庭を作っていきましょう!ご自身で考えたレイアウトを頭に入れながら、坪庭を作り上げていきます。
坪庭を魅力的に…よりステキになるアイテムをご紹介!
坪庭を失敗せずに作るための5つのステップについては、先ほどお伝えしました。今度は、みなさんが作っていく坪庭がより魅力的な坪庭に見えるためのアイテムをお伝えします。
【洋風】植物・レンガ・砂利で緑豊かな癒しの空間が演出できる
先ほどもご紹介しましたが、タイルや木材、花や草を使うと洋風らしい坪庭になります。洋風の中でも、南国リゾートチックな坪庭を作りたい方は、南国に生息しそうな緑の植物を植え、その周りを白い砂利で囲むと一気に南国リゾート感が強くなります。
洋風の坪庭は、レンガを使用することが多いと思います。レンガは、庭を淵とるように使うだけでなく、もともと平たんな場所に段差を作るときにレンガを使用すると味のある仕上がりになります。
坪庭に、プライバシーを守ることができる大きな木を植えたいと考えている人は、エゴノキをおすすめします。エゴノキは葉っぱが透き通るような優しい色をした樹木です。せひ、参考にしてみてください。
【和風】静と動のある坪庭を目指すなら…小物と砂利にこだわろう
和風の坪庭を作るときも、先ほどご紹介しました。植物や石、竹を使う方が多いでしょう。旅館を感じさせるような坪庭を作りたい方は、植物の高さを使い分けてみてください。植物を枝の長いものと短いもの、そしてコケを使用すると周りの坪庭とは、一味違った坪庭を作ることができます。
コケは、さまざまなものが販売されています。コケを使うと管理が難しいと感じる方もいらっしゃると思いますが、地域ごとに育てやすいコケも販売されていますので、ご家庭に合わせたコケを使用してみてください。
また、砂利は普通の砂利ではなく、白い砂利を使用すると、日光に白い砂利が反射して明かりを部屋に届けることができます。ぜひ、試してみてください。
プロに依頼したい!満足のいく坪庭にするための選びかた
「坪庭を家に作りたいけど、自分で作るのは不安」「上手に作れなかったときに後悔したくないからはじめからプロに頼みたい」といった意見もありますよね。プロに依頼するときに、自分のイメージに合った坪庭にするための選びかたをお伝えします。
相見積もりをとる
プロに依頼するとき一番気になるのは、坪庭を作るためにかかる費用についてですよね。はじめから、1つの業者に絞るのは難しいという方は、相見積もりをおすすめします。
「相見積もりって何?」という方もいらっしゃりますよね。相見積もりとは、複数の業者に同じ条件で見積もりを出してもらうことをいいます。業者によって、価格の差や質の違いは出てくるため、ご自身の希望に合っている業者を選びましょう。
それぞれの業者には得意・不得意がある
費用の面だけでなく、洋風、和風など業者によって得意・不得意があります。得意・不得意は、相見積もりをしてもらうだけでは分かりません。なので、ご家庭の坪庭のイメージが固まっている方は、業者に一度問い合わせてみてください。
業者の得意・不得意を知っておくことで、坪庭が完成した後、イメージと違ったという事が起こらないようにしましょう。
まとめ
坪庭と聞いてもピンとこなかった人も、坪庭がどのようなお庭か理解していただけましたか?坪庭は、鑑賞用としてだけでなく、プライバシーを守ることに使われたり、太陽の光を部屋に取り入れやすくしたりとさまざまな使い方ができます。
坪庭はご自身でも作ることができるので自分のイメージに合った坪庭を作ってください。もしも、坪庭が欲しいけど自分では作ることができないという方はプロの方に依頼してみましょう。業者に迷ったときは、相見積もりをして比較をしてみてくださいね。
坪庭をご家庭に作ることでみなさんの生活を豊かなものにしてください。